自分では意識のない北海道弁
ドラ夫です。ドラ夫は北海道で産まれ、北海道に育った生粋の道産子です。ですから、言葉は北海道弁。札幌なので自分では標準語に近い、思っています。しかし、東京の人から見たら訛ったイントネーションなのです。それが北海道弁。ですが北海道弁でも標準語を越えた表現があるんです。北海道では常識になっているその言葉とは?
たった一文字“さ”が加わるだけ
「書かさんない」って意味わかりますか?「このボールペン、書かさんない」これならどうでしょう?訳すると、「ボールペンに何らかの不調が生じており、書きたくても書くことが出来ない」という意味です。これを標準語だと、同程度の文字数で表現できるでしょうか?出来ないんです。北海道の人にそれ北海道弁だよ、って言っても、じゃ標準語でなんというのさ、と口をそろえるでしょう。「このボールペン、書けない」だとボールペンに原因があるのか、自分に原因があるのかを特定出来ないのです。「このボールペン、書かさんない」ではあくまでもボールペンに起因した理由で書くことが出来ないことを表現しているんです。自分は書くことをトライしているのに、書くことが出来ないのです。
応用例
このボタン、押ささんない →ボタンのせいで押すことが出来ない
見ささるよね →見たくないのに見てしまいます
言わさっちゃった →言うつもりではなったのに言ってしまった
これらも該当する標準語が見当たりません。
更に「書かさった」となると、コチラには書きたい意思がなかったのに書いてしまった、という場面で使います。「押ささる」も同様。こちらには押す意思はなかったのに押してしまったという場面でのみ有効な言葉です。
どうでしょう?標準語で言い換えられますか?北海道弁は表現豊かでしょ?