ドライフライな男

40過ぎの釣り好き男が、おっさん目線で男の悩みを検証します。

山親爺の影

見たこと無いのに

ドラ夫です。北海道といえば、ヒグマ。山にいます。この辺は出ない、地元の人が言ったとしても根拠なし。

北海道全域が生息地。札幌でも出ます。札幌市中央区でも出ます。札幌の歓楽街すすきのがある中央区でも。西区、手稲区、南区も。でもヒグマなんて、普通見たことありません。見たら最後でしょう。動画を撮影したいところですが、そんなことするような悠長な暇は無いでしょう。時速30km以上は軽く出るのですから追いかけられたらまず逃げられない。腰抜かすね。

以前、支笏湖畔を歩いてたとき、くっさ~い臭いがしました。おしっこのような、くっさ~い臭い 。それから、グ~。と低い声。今思えばぜったいヒグマだったんだろうなって思う。 姿は見なかったけどね。 ヒグマも人に姿を見られたくないわけですから。

 

 

いますよ、ここにも

社会人2年目、恒例にしている道東遠征。気晴らしに遠出。

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一人きりでぷらっと西別川へ。

今夜は車中泊の予定。学生時代から乗ってる白のハッチバックは、 ダサいけど気に入っていた。遅いけど、マニュアルだからレーサー気分。社会人が乗る車ではないけどね。結局、それ以降2年乗った。ホンダの1.3L、不人気でしょぼいハッチバック。

早朝札幌を出て、午後3時ごろ、西別川の上流部に着くまで運転しっぱなしだった。昼飯もコンビニで弁当を買って、マニュアルを操作しながら、箸で器用に食った。今考えたら大丈夫か?と思う芸当だ。

慣れない社会生活でのことばかり考えて、不満ばかり口にしながらの道中。

へーん、 こーんな遠くまできたぞ~。ざまーみろ!

なんてことを独りごちた。それでも本人は精一杯社会に抗ってるつもりだ。

例によってダラダラ支度して、川に入る。

バイカモが水中に綺麗に繁茂している。上流部だけあって、歩きやすい。

何匹か小さいヤマメやアメマスを釣った後、飽きてきて川辺にじっと座り込んで流れを見ていた。

すると一人の男が川に下りてきた。フライフィッシャーだった。

当時の僕より少し上くらいの年齢か。若干洗練された社会人の先輩という風に感じた。

2代目レガシィのワゴンだったな。群馬あたりのナンバーだった。

僕も社会人ならこのくらいの車に乗ってもバチは当たらないだろうが、不思議と羨ましいとは思わなかった。なんの因果もないが、僕は後に3代目のレガシィのセダンを買うことになる…

一人で来ているとか、何でもフライフィッシャーで、西別川がどんなものか来て見たとか。

結構話し込んだが、話を振るのは主に僕だった。

なんだか話したかったのかも知れない。一人前の社会人としては見てもらえないストレスもあったのかと思う。僕は地元で…と言っても札幌だから地元とも言い切れないが、知ったふうな口を効いて得意げになっていた。

その男が、ここから川に入っていいかと断りを入れてきた。

どうぞと促してやった。すると僕のすぐそばで釣り始めた。

フライフィッシングはうまかった。

キャスティング、 メンディング。

よくできたパラシュートをキャストして、7寸くらいのヤマメを釣った。

ふーん、こんなかんじか…

男は満足とも不満足とも取れないことを言ってた。その姿を僕は少し不快に思った。

上流へ向かう彼に、僕はちょっと言ってみたいことがあった。ヒグマに対する知識のない人に。

この辺はなんだか気持ち悪いんだ。

何がって顔したから、

ヒグマが…

って言ってやった。

男は上流へ消えていったが、10分もしないうちに戻ってきた。

やっぱり気持ち悪いね。

そういうとそそくさと退散した。

ボボボボ…水平対向の干渉排気音はフェードアウトしていった。

僕はまた一人になって、

ボーっとして、

夕方までねばって、

たいした釣果はなかった。

 

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